パキスタンの都市「ナラ」にあるネール・コットは、古代仏教遺跡であり、世界遺産にも登録されています。その名の由来はパンジャービ語で「丘の上の砦」を意味する言葉から来ています。紀元前2世紀頃に建てられたとされ、かつてはガンダーラの文化の中心地として栄えていたことを物語っています。
ネール・コットの魅力は、なんといってもその広大な遺跡と見事な建築物にあります。巨大な塔や寺院跡、修道院など、当時の仏教文明の繁栄を今に伝える建造物が数多く残されています。特に、1世紀頃に建設されたとされる「大塔」は、高さ約15メートル、4層構造の壮大な建築物であり、ネール・コットのシンボルとして知られています。
ネール・コットの歴史を辿る旅へ
ネール・コットを訪れるには、まずラホールから車で約2時間半の距離にあるナラに移動します。ナラはパキスタンの歴史的な都市であり、多くのモスクや廟などが見どころとなっています。ネール・コットへのアクセスは、ナラの市内からタクシーやオートリキショーを利用するのが一般的です。
遺跡内では、ガイド付きツアーに参加することをおすすめします。ガイドの説明を聞きながら遺跡を巡ることで、ネール・コットの歴史や文化をより深く理解することができます。また、遺跡内にはお土産店もあるので、思い出の品を購入することもできます。
建造物 | 説明 |
---|---|
大塔 | 1世紀頃に建設された4層構造の塔で、高さは約15メートル。ネール・コットのシンボルとして知られています。 |
修道院 | 当時の僧侶たちが修行のために利用していた建物です。壁画や彫刻が美しく残っています。 |
寺院跡 | 仏教寺院があったと考えられています。柱や礎石などが残されており、当時の建築様式を垣間見ることができます。 |
ネール・コットの周辺観光スポット
ネール・コットの周辺には、他にも多くの歴史的な観光スポットがあります。
- タキシラ遺跡: 紀元前6世紀から紀元5世紀頃にかけて栄えた古代都市の遺跡です。仏教やギリシャ文化の影響を受けた建築物が見られます。
- ムガール帝国時代のモスク: 16世紀から19世紀にかけてインド亜大陸を支配したムガール帝国が建造したモスクです。美しいアーチと装飾が特徴です。
ネール・コット観光の注意点
ネール・コットは世界遺産であり、貴重な遺跡であることを考慮して、観光時には以下の点に注意しましょう。
- 遺跡内の飲食や喫煙は禁止されています。
- 遺跡内の建造物には触れないようにしましょう。
- ゴミは持ち帰るか、指定された場所に捨てましょう。
まとめ
ネール・コットは、古代仏教文明の栄華を伝える貴重な世界遺産です。壮大な遺跡と見事な建築物は、訪れる人々を圧倒する美しさを持っています。パキスタン旅行の際には、ぜひネール・コットを訪れて、歴史と文化に触れてみて下さい。